ガラパゴスとしての誇り

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田村耕太郎さんの『君は、世界がうらやむ武器を持っている -海外に出ることだけがグローバル化じゃない-』を読了。刺激的な帯、

本当に大事なのは「グローバルな視点」を持ちながら、これからの日本社会をデザインしていくことだ。

の通り、これでもか!、ってくらい日本も捨てたもんじゃない論が書かれていて、なんだか自分が褒められたかのような、嬉し恥ずかしな感情をもたらしてくれる本です。

ちなみに、この本を読んでせいぽんが一番共感したのはこの部分。

日本には幅広い日本発の産業がある。すそ野の広い中小企業から、グローバルに活動する大企業まで満遍なく存在している。ローテクもあればハイテクもあり、ユニクロのヒートテックや、紳士服大手エフワンのオーダーメイドスーツ製造のように、ローテクに素材技術やロボット技術を組み込んだ「ハイブリッド型」で世界展開している事例もある。

製造業からサービス業までしっかり揃っている。わrわれにとっては当たり前に思えるが、富士山のすそ野のようにこれだけ多様な産業が広がっている国は他にない。

せいぽん、読んでて「よくぞ言ってくれた」と思いました。だって、少し前にせいぽんがブログに書いたこととほぼ同じなんですもん(参考:産業リッチ)。他にもそれこそ先日のエントリに書いた星野リゾートがあったり、航空機を作っている三菱航空機なんてのもあったりするわけでしょ。そうかと思えば、チムニーみたいな居酒屋もある。本書の中では、農業も農作物の製造業と表現されているのですが、そう、農業も普通にありますもんね。いやー、やっぱ産業リッチですよ、産業リッチ。

ただ、やっぱり違うなーと思うのは、伝える内容の分かり易さですよね。自分の弱小ブロガーぶりというか、語彙力の無さが悔しいくらい露になってしまった。やはり経験値が違いすぎる。うーむ。

さて気を取り直して。新鮮だなと思ったのはこんな意見。

「中途半端に大きい国内市場があるから産業がガラパゴス化してしまう」とよく言われるが、大きな国内市場を持つほうが、実は世界展開には有利だ。(中略)世界市場にのみ活路を求めなくとも、巨大な経済を支えることが出来る国内市場を持っていることは、日本企業の世界対応をスポイルしている原因でもあるが、世界で勝てなくても生きていける”保健“のようなものである。品質やサービスンいこだわる、それなりの多様性を持った消費者が1億人以上いる国は、世界が欲しがるモノやサービスを生み出す可能性を十分に持っている。

「ガラパゴスですが何か?」っていうメッセージですよね。ここまで来ると、ガラパゴス産業立国としての誇りを感じちゃいますわ。

さて、他にもいくつか印象に残った箇所をメモしておくです。

年功序列という価値観は、「高度成長」と「人口の増加」という2つの前提があってしか成立しない、ガラパゴス的な世界感

起業といえば、“若者の特権”というイメージがある。(中略)米ベンチャー投資家の間でも「24時間働く20代に投資できるのに、なんで家族や借金がある40代に投資するのか」という”起業に対する年齢差別”の概念が生まれてしまっていたのだ。しかし(中略)アメリカの起業の現状は「高齢者が主役」だという(ニューズウィーク日本版(2010年9月1日号)。テクノロジー系の分野で起業する人の平均年齢は意外にも39歳。

他にも凄く印象に残ったパートがあるのですが、そこはまた長くなりそうなので、今日のところはこれくらい。別日に書きますー。

ほんだらのー!

Seipon

ikuzine”は、”イクジン”と読んで、その由来は、ご想像の通り、「育児」。ikuji + magazine = ikuzine、と名付けました。
…と書くと真面目なサイトのようですが、カジュアルな子育てネタを自己満足的に発信するサイトです。子育てネタ以外も混じることがありますが、ご容赦を!
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