日本初の求職者課金型の転職サイト、ビズリーチの南壮一郎さんが書いた『ともに戦える「仲間」のつくり方』を読みました。帯には、『「何をやるか」ではなく、「誰とやるか」で物事は決まる。』と書かれてあって、まさに”仲間”、にフォーカスした内容となっています。
ここでいう仲間というのは、一緒にビジネスを推進してくれる人、特に起業した直後、同じ船に乗ってくれる人を指しています。
きっとこのブログの読者の中には、「そんなもの、読まなくても分かるさ。ワンピースで仲間の大切さなんて分かってるもん」という人もいることでしょう。でもですね、読むとやはり新鮮というか、新しい視点があるものなんですよね。例えばこの下り。本書より引用。
夢を語ることは、仲間を引き寄せる
何百人もの人たちに自分のやりたいことを否定され続けたこと。これは僕がやりたいことを語り続けたことによって直面した、紛れもない事実だ。そんな話をすると必ず、
「やっぱり一緒に戦ってくれる優秀な仲間なんて、そんなに簡単に見つからないんだ。じゃあ、仲間を探すにはいったいどうしたらいい?」という類の質問をいただく。そんなとき、必ず聞き返すのが次の質問だ。
「あなたの夢(もしくはやりたいこと)を、どれだけの人が知っていますか?」
こう問うと、言葉に詰まる人がほとんどで、「いません」という答えが返ってくることも多い。
僕は疑問に思う。なぜ思っているだけで言わないのだろう、と。自分から表明しないままでは、仲間どころか夢への賛同者すら見つからないのは明らかだ。
うん、そりゃそうだ。確かに発信しないと、誰にも自分の夢の存在を認識してもらえないですからね。んでもって、その話をする時点で相手がそれに興味があるかどうかなんて分からないから、否定されようがなんだろうが、とにもかくにも想いを会う人会う人に話し続けるということが大事なのも頷ける。
ふむ。
さて、そんな”仲間集めの教科書”のように思える本書ですが、せいぽんはこの本には別の意義があると思っています。
それは、「Webやシステムに詳しくないけど、その分野で起業した場合、どのくらいの難易度で、どんな困難にぶち当たるか、陥りがちな罠とは何か」が書かれている点です。
Facebookのザッカーバーグをはじめ、多くのWeb系サービスの会社はエンジニアがCEOだったりします。エンジニアがビジネスもサービスの開発も主導しています。
多くの非エンジニア人材は思うわけです。「自分もWebで新しい何かのサービスなりメディアを創造したい。世の中を変えたい」と。で、一生懸命考えるんです。こういうサービスがあればいいのに、というラフ案を白い紙に手書きで書くわけです。簡単ですね。
で、いざサービス開発しようとするわけです。非エンジニアだから自分で開発出来るわけではない。だから、どこかに外注するか誰かに依頼するかしてお願いしなければならない。そこで初めて気付くんです。
「なんだか自分が思っていることが上手く伝わらないな」
「作ってくれるけど、こっちが思っているものと全然違う」
「お金払ってるのに、何で全く分かってくれないんだ」
・・・
そうなんです。Webサービスって思いつくのは簡単で非エンジニアでも出来るんですけど、形にするのはやっぱりエンジニアなんですよね。そこをちゃんと理解しないといけない。
本書の中でも、著者がサービスの根幹たるシステム要件を自分でコントロールしたい気持ちと、とはいえ自分じゃ分からないしエンジニアに任せなくてはいけない気持ち、その間で葛藤している様子が描かれていて、「あーそうだよなそうだよな」と思いながら凄く共感して一気に読み終わりました。
エンジニアじゃない人がサービスを創ろうとするなら、やはり覚悟が必要。任せるのか、独学で学ぶのか。任せるなら、こういうスタンス、こういうマインドが必要、といったようなことが書かれています。Webな何かをやりたい非エンジニアの方には是非ともオススメしたい一冊。
え?
せいぽんはどうだって?
せいぽんはエンジニアは無理です。でも、最低限の更新やデザインは自分で出来るようにはなっていたい・・・
その意味ではWordpressはかろうじて(?)なんとか、なんとか、やってます。。読者の方やもろもろご支援頂いている方々に感謝感謝です。
これからも頑張っていこうっと。
ほんだらのー!
Seipon
…と書くと真面目なサイトのようですが、カジュアルな子育てネタを自己満足的に発信するサイトです。子育てネタ以外も混じることがありますが、ご容赦を!
Latest posts by Seipon (see all)
- もし地方に別荘を持ったら、実現したい10のこと - 2016/02/14
- 自分の中の妖怪ウォッチ熱が冷めてきたんですが…:「確かに面白いんだけど、本当に海外で通用するの?」 - 2015/02/07
- 子供と電車での移動中に手持ち無沙汰になったら、マップ系アプリを見せてみよう - 2015/02/04