中高一貫ブランド

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先日書いたこのエントリ。

男子校ブランド |  ikuzine [イクジン]

著者は、「麻布中学・高校→上智大卒→リクルートで雑誌編集に携わり2005年独立」で、「中高の教員免許、私立女子小学校での教員経験があり、ポータルサイトのオールアバウト「男の子育て」ガイドでもある」おおたとしまささん。

『男子校という選択』に引き続き、3部作 (と勝手にせいぽんが呼んでいる)の第2弾として、『中学受験という選択』が発売されてました。

 

中学受験・・・。

せいぽんは正直、全く縁がないです。小学校当時、周りを見渡しても中学受験なんてする人は圧倒的な少数派。せいぽん自身も、「受験なんて固いこと言わずに、みんなで、同じ公立の中学に進学した方が離れなくて済むのにいいじゃんよー」なんて思ってました。(もっとも、後になって、そんな環境はせいぽんの生まれた環境だから言えるものであって、首都圏だと一定数、中学受験に勤しむものだと知ることになるのですが。)

一方で、中高一貫の人って、その学校に通ったことを誇りに思っているというか、ものすごい愛着を持っているような気がしてまして、「それはまたどうしてなんだろ。これも(男子校ブランドならぬ)中高一貫ブランドだよな」と思いつつ手に取ってみたところ、いきなり、”はじめに”、の欄で次のような「ぬぉ」と思う導入が書かれてあって、非常に興味をそそられ、即購入。

(”はじめに”より抜粋)

イチロー選手の小学6年生のときの作文が話題になった。

「僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。(中略)活躍できるようになるためには、練習が必要です。(中略)だから、一週間中、友達と遊べる時間は、五時間〜六時間の間です。そんなに、練習をやっているから、必ずプロ野球の選手になれると思います」

(鈴木宣之著『息子イチロー』二見書房より)

(中略)これに対し、メディアやネット上では「さすが一流になる人は小学校のときから志を高く持っているのだ」という賞賛の声が相次いだ。しかし、友達と遊ぶのも我慢し、年360日猛勉強をしている小学校6年生に対する賞賛の声は聞こえてこない。むしろ、「かわいそう」などと同情される。

(中略)しかし、「僕の夢は世の中の役に立つ人間になることです。そのためには勉強が必要です。6年生の今は、友達と遊ぶのを我慢して、勉強しています。そんなに勉強しているのだから、必ず世の中の役に立つ人間になれると思います」という小学生に、同情は甚だ余計なお世話である。

うむ。考えさせられましたよ。何を隠そう、せいぽん自身も、先入観で、お受験だとかなんだとかで、中学受験のためにゴリゴリ勉強している人に対して、やっぱり「かわいそう」とか「そんなに生き急がなくてもいいのに」と思ってましたから。

さらに、おおたとしまささん曰く、

「学校の勉強と学習塾の勉強では、どちらが将来、役に立つと思いますか」という質問に対しては、中学受験を予定している子どもの71.7%が「塾」と答えている。中学受験を志す子どもたちは学校の勉強よりも塾の勉強のほうが、楽しくて役に立つと感じているのだ。これがかわいそうだろうか。むしろ、塾での勉強の楽しさを知らず、「学校が嫌だ、勉強が嫌だ」と言ったまま小学校を卒業してしまう子どもがいるとすれば、そのほうがよほどかわいそうだと私は思う。

と畳み掛けてきます。

これまた、「ぬぉぉ」と思っちゃいました。確かに、勉強そのものについては、学校よりも塾の方が、講師もしっかり&充実していて魅力的な気がしますもんね。んでもって、塾に行かない子はじゃあ他の友人と外遊びをしているかというと、結局、家でゲームをしたりテレビを見たりして無為に過ごしがちというような話も出ていて、そう考えると、塾、ひいては、中学受験っていいのかも、なーんて思いました。

そもそも、親視点、でいくと、子どもを塾に預けられるってのはある意味、気が楽で良かったりしますしね。

ふむむ。

目下、東京に住んでいるせいぽん・・・ではなく、せいぽんの子どもたちが今後どういう道に進むか、進めるべきかというのがどうしても気になるところ。どうしましょうかね。。

本書には、

中学受験に成功する子は、たいてい自立した子だという。自立とは、自ら目標を定め、そのために何をすればいいのかを自分で判断し、努力すると決意し、粛々と実行するそういうことが出来ることだ。

と書かれてますが・・・我が子が自立しているかというと、まだ3歳未満のお子様なので、まだ、正直、何も・・・。しかし、どうなんだろ、中高一貫って。一応、経済面についてはこんなことが・・・

受験が終わっても、特に初年度は大変だ。小学6年生での通塾で大金を支払ったうえに、見事互角すれば入学金も支払わなければならない。東京都によると、東京都内の私立中学校の初年度納付金の平均は約92万円

塾費用、中学高校の費用を合計すると、私立中高一貫校に入ることは、公立中学・高校に通うのに比べて、750〜1000万円の負担増といわれている。一般には、東京都で子どもを私立に通わせるなら、年収は800万円以上はあったほうがいいといわれている。

え・・・

いくら中学受験そのものの価値や中高一貫校の教育力がプライスレスであるとしても、金銭的に無茶は出来ない。(中略)そこに現れ、人気を博したのが公立中高一貫校だ。公立なので、義務教育にあたる3年間はもちろん授業料無料。高校も公立高校授業料無償制で実質的に無料だ。

おー、神さま!

(中略)ただし、公立中高一貫受験には受験のチャンスが1回しかないというリスクがある。また、必ずしも学力の高い子が適性検査に通る訳ではないという怖さもある。だから公立中高一貫校狙いで通塾をはじめたものの、「全滅」を避けたいがために最終的には私立中学も受験することになるケースも増えている。

 そうか、そういうことなのか。。

いやー、純粋に中学受験や中高一貫校についてどんなものかを知るには良い本です。保存版。

ほんだらのー!

(追記)

こんな記事がありました。ふむふむ。

日本経済新聞 春秋 2013/1/13付

付属高校からエスカレーター式に大学に入った学生は、就職活動で不利になる。そういううわさがあるそうだ。本紙電子版の連載企画「就活探偵団」で記者が採用担当者などを取材した。結論をばらすと、表向きは否定。しかし企業によっては本当の話なのだという。

例えばある食品会社は「付属校上がりはお断り」。理由は、大学受験をくぐり抜けておらず学力や精神力が鍛えられていないから。わが子に苦労をさせたくないと願う親心が裏目に出た格好だ。大勢の入社希望者を限られた期間内でさばくためもあり、本人のあずかり知らぬうちに熱意はひっそり門前払いされてしまう。

Seipon

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