お医者さんの世界

LINEで送る
Pocket

せいぽん、最近、本屋でこんな本を見つけました。

 

我々の世代の医者には、『ブラッジ・ジャック』を読んで、ブラック・ジャックに憧れて医者になった人がたくさんいます。私は中学校と高校生のときに読んで、そのカッコよさに憧れて、「心臓外科医になりたい」と思いました。

 

この一文を読んだ時に、せいぽんは、「あ、これは買わなきゃ!」と思ったです。

何故か。

何を隠そう、せいぽん自身、昔、医学部進学を志したことあるから、、、というのは勿論嘘で、ちょっと前のエントリで、「せいぽんの素朴な疑問ですが、お医者さんを目指す人ってのは、やっぱり医療に関する漫画を読むモンなんでしょうか。」と書いたことがあるんです。

この答えをいきなり見つけたもんだから、そりゃ買うしかないでしょ!

と思いつつ、念のため、本の裏で著者の渡邊剛さんの略歴を確認。

「32歳で日本人として最年少で心臓移植を執刀し移植執刀医として活躍」と書かれていて、実力ある本物のお医者さんが書いた本と確信。即買いに至ったわけでやんす。

しかし、仕事のコンテンツ化がどんどん進んでますねー、いいよいいよ。

せいぽんは仕事はもっとコンテンツになると思ってる。

お医者さんなんてコンテンツにしやすい代表だよね。子どもの頃から親しみがあって、何をやってるかは想像はつくけど、「年収が・・・」、「学歴が・・・」「医局が・・・」とかいろいろ噂はあるし、ドラマの件数も多いけど、「つまるところ、どんな仕事なんや?」が分かりづらい。

そういう意味では、今回の本はお医者さんの、実際の現場の声を伝えるコンテンツ本としては、せいぽんはレベル高いと思いました。

医学部出身で、お医者さんとして大学の医局で働いている・・・というありがちな経験だけじゃなくて、海外留学経験もある。日本人最年少心臓移植やロボット外科という最前線で活躍してきた実績もある。そして41歳にして既に教授。

本物ですよ。

それだけに医者のキャリア、給料、学歴、学費、適性、やりがいや満足感、無医村で働くということ、医療分野の将来・・・などなど、本で語っている内容の濃いこと、深いこと。

講演を多数行っているからでしょう、本の内容も纏まっていて読みやすいだす。

 

◆◆◆

 

せいぽんが、本を読んで、特に印象に残った話を敢えて2つ挙げるとするならば・・・

 

<1、学歴と医学部とお医者さんの話>

一般に、医学部は頭が良くないと入れないと言われます。

でも中にはいるじゃないですか。勉強は確かに出来る。だけども特に医者になりたいわけでもない…けど、「偏差値が高いから俺、医学部!」、みたいな人。

ビビりますよね。勉強が出来る⇒医学部⇒医者。「あれまぁ、人生そんな単純でいいの?!」みたいな。

でも、結構いるらしいじゃないですか。そういう人って、手術とか、医療行為に対する諸々のプレッシャー(医療ミス等で訴えられるリスクとか、医局のサバイバルとか)に本当に耐えうるのかしら、ってのが素人としては気になるところ。

で、本に書いてあって、「あ、やっぱりそういうこともあるよね」と思ったのはこんな話。以下、本文より引用。

オペ室のロッカールームで研修医たちがこんな会話をしているのを聞いたことがあります。

「何で、俺、こんなところにいるんだろう」

「俺もそう思ってるんだよ」

「俺、こんなところにいるはずじゃ、なかったんだよな」

「そうなんだよな」

すでに医師免許を取った人の会話です。

 

「いやーー、そんなお医者さんにせいぽん、診て欲しくない!」と思いつつ、不幸なお医者さんもいるんだねと思ってしまいました。

これから病院に行ったら、診てくれる先生に「何でお医者さんになったんですか」と聞いてみたほうがいいのかも。

<2、弁護士、会計士・・・の次はお医者さん>

昔は試験に合格さえすれば「選ばれた民」として、高い収入を約束されたはずの弁護士と会計士も最近はそうではなくなってると聞きます。

渡邊さんの本を読むと、あくまで今後の中期的な可能性として、ですが、「弁護士、会計士と来て医者と来ない理由がない」と思わせられます。

せいぽんはその下りを読んだ時、

「あれ、でも日本って超高齢化社会で、医療のニーズってそこそこ高いんじゃないの?」

と普通に思ってしまったのですが、そう、その次に来るのは人口減少社会です。現在は医師不足解消のために医学部定員を増やしてるらしいのですが(法曹の世界でも聞いたような話ですね)、どうも下記のような感じなんですよ。以下、引用。

 

これから医者になる子供たちが社会で活躍する2030年には、日本の人口は1億1522万人、2040年には1億570万人、2055年には8993万人に減少すると推計されています。

(人口推計は、国立社会保障・人口問題研究所、平成18年に本の将来推計人口・中位推計による。)

 

ね、“中期的には”医者も分からんなと思うでしょ?

加えて、本を読んでてふむーと思ったのは、技術的に、世界中のどこからでも手術が出来るようになったり(既にニューヨークからフランスの患者さんを手術した例があるんだって!)、患者さんが病院に足を運ぶ必要がなくなったり(メールやスマートフォン、テレビ電話なんかで医療を提供ってこと。Dr.コール1回ごとに課金するシステムも開発されているらしい。Skype英会話のレアジョブに近い?!)、みたいなことが実現可能になりつつあるとかなんとか。

ね、やっぱり、“中期的には”医者も分からんなと思うでしょ?

もはや減っていいのかどうかもよく分からん。2050年、世界を見渡したときに、医療ニーズがない国がゼロというのも考えづらい訳で。発展途上の国々においては、お医者さんのニーズってまだまだあると思うし。

お医者さんの世界においても、グローバル化に加えて、どんどん技術革新速度が上がりそうで、生き残り競争も熾烈そうです。

 

◆◆◆

 

とにかく、この、“医者になる人に知っておいて欲しいこと”、オススメです。

ほんだらのー!

Seipon

ikuzine”は、”イクジン”と読んで、その由来は、ご想像の通り、「育児」。ikuji + magazine = ikuzine、と名付けました。
…と書くと真面目なサイトのようですが、カジュアルな子育てネタを自己満足的に発信するサイトです。子育てネタ以外も混じることがありますが、ご容赦を!
LINEで送る
Pocket