確か2007年頃だったように思うのですが、数年前、伊勢丹が大ブレイクした時期がありました。
勿論、三越伊勢丹となった今でもファッションの伊勢丹としての地位は揺るぎない印象がありますが、当時は、新宿の新宿メンズ館が大人気で、新宿駅からの距離は、三越よりも伊勢丹の方が遠いのにどうやって、何が、お客様をそこまで連れてきてるのか、メディアが集中的に取り上げていたように思います。
せいぽん自身も利用者として、伊勢丹メンズ館を利用して、その百貨店としてのクオリティに驚かされたものです。特に彼らがお客さま視点で売り場を捉えた「お買い場」という、あの、ブランドごとの境目がない、イケてる感じ。
それまで、せいぽんは、例えば服を買うときは、パルコや丸井、その他の百貨店で特に、特にというか全く、疑問を持たずに、“ブランドごとの箱に足を運んでは移動”、を繰り返してました。
しかし、あの伊勢丹の商品の並べ方を見て、かつ、“ブランドごとの無駄な壁や色使いを廃した、シンプルで整ったお買い場”の考え方を理解してからは、メンズファッションを買うなら伊勢丹となったですよ。見た目も落ち着いていて、買う側に優しい感じが伝わってきますもんね。
最近では、この伊勢丹流を真似た百貨店の店舗もよく見るようになった気がします。・・・いや、あくまで気がするだけです。なぜなら、百貨店といえば、せいぽんはいつも三越伊勢丹のような(?)。
ところがどっこい、同じ小売り流通業といえどもフィールドは広し。
扱うモノが違えば、お買い場は、普段通りの売り場になりがちな気がしています。
せいぽんは今日、たまたま駅弁を買いに東京駅のエキチカに行きましたけど、店舗の裏で弁当を作ってるからでしょうか、店舗ごとの壁があり、色使いもバラバラ。別に不快感を感じることはないし、普通はこうだよなうんうん、と思いました。
だからこそ伊勢丹の差別化が明確になって賞賛されるわけで。
とはいえ、せいぽん個人として、別に伊勢丹みたいにする必要は無いけども、もうちょっとなんとか出来ないかと思う売り場として本屋さんがあります。
・・・という話をする前に、そもそもの本屋さんの売り場をちょっと整理してみましょう。
だいたい、本屋は大きく以下のような分類で構成されているんでは、とせいぽんは思ってます。
・最近世の中に登場/売り出された本たち
・ビジネス書や政治/経済/歴史/資格や就活など、分類分けされた本たち
・新書たち
・小説たち
・雑誌たち
・マンガたち
この中でせいぽんが特になんとかならんかね、と思ってるのが、新書たちと小説たちです。
ファッションでいうブランド別の壁がありますが、本の場合は出版社別の壁があります。
凄い分かりやすい例で言うと、司馬遼太郎さんの小説。
“坂の上の雲”や“竜馬がゆく”は文春文庫なのに、“燃えよ剣”は新潮文庫。
「司馬遼太郎さんの名前あった!ええと、燃えよ剣はどこかなーっと」
と見ると、なんと出版社が違って見つからないみたいな。オイー。
大半の本屋が、こんな感じで出版社で分けて本を並べていますが、普通に考えて、司馬遼太郎さんの本は司馬遼太郎さんコーナーで全部纏めて陳列しておいて欲しいと思うのが買い手の気持ちなんじゃないかしら?
新書もそう。何のキーワードでも良いけど、例えば就活なら就活関連の新書を、出版社関係なく並べりゃ良いのに、どの店舗でも、ほぼ100%、出版社で第一フィルタがかかっちゃってる。買い手からすると、出版社なんて関係なく、就活に関連性のある新書のコーナーに行きたいと思うんじゃないのしら?
「本屋さん内での検索性高めるために出版社別にやってんだ」
ってのがこの出版社第一フィルタでの陳列の背景なんですかね。
だとしても、竜馬ブームの時は出版社関係なくいろんな本が一同に会してたし、最近の宇宙兄弟なんて、特設売り場みたいになっててマンガ/科学本/新書入り乱れての大混戦だけど、検索性も何のその。
「やれば出来るじゃん!」
1回、最初の1回だけ、出版社とは別のラベルをつけて、それを第一フィルタにすればいいだけなんだけどね。そうすれば、今の陳列とは全く違う陳列になって、本屋にも柔軟性がビシバシ生まれると思うんだけどな。
何故、そうしないんだろう。インターネットではない、リアルだからこそ出来るせっかくの本の配置なのに。
せいぽん、一度、本屋の陳列(というか、どこに何を的な仕事)やってみたいな。
あ、そういう固定ページを1つ作ればいいのか。。。?!
ほんだらのー!
(参考/本屋さんの写真)
(追記)
妻曰く、「レンタルビデオも一緒だよね」とのこと。ふむ。
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…と書くと真面目なサイトのようですが、カジュアルな子育てネタを自己満足的に発信するサイトです。子育てネタ以外も混じることがありますが、ご容赦を!
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